- 簡便かつ迅速に糞便中の大腸菌O157抗原を検出します。
- 特別な装置や技術を必要としません。
- 操作は1ステップで極めて簡単です。
- 試料滴下後15分で結果が得られます。
- 感度・特異性に優れています。
糞便検体
緩衝液ボトルのキャップ・ノズル部(緑色の部分)を外します。付属の採便綿棒を糞便検体に挿入して糞便を採取した後、採便綿棒をファンネル部から引き抜いて余分な便を削ぎ落とします。採取綿棒の先端等に便の塊が付着した場合は塊を取り除いてください。次に採便綿棒を緩衝液中に入れます。ボルテックスミキサーで10秒ほど容器を激しく振盪させ、採便綿棒に付着した糞便を緩衝液中に十分に溶出させます。緩衝液ボトル中央部を指でつまんで、しごく様に採便綿棒を引き抜きます。よく混和した後、緩衝液ボトルにキャップ・ノズル部を装着します。
選択増菌培地検体
緩衝液ボトルのキャップ・ノズル部(緑色の部分)を外します。検体を培養した選択増菌培地125μLを緩衝液中に入れよく混和します。緩衝液ボトルにキャップ・ノズル部を装着します。
[選択増菌培地の例]ノボビオシン加mEC培地、CT・TSB培地
- 取扱い上(危険防止)の注意
- 全ての検体は感染の危険性があるものとして、十分に注意して取扱ってください。
- 検査にあたっては、感染の危険性を考慮してマスク、手袋等の保護具等を着用するなどし、慎重に取扱ってください。
- 緩衝液が目などに入った場合には、直ちに多量の水で15分以上洗い流してください。異常があれば医師の手当てを受けてください。
- 緩緩衝液が手や衣服についた場合には、付着部又は接触部を石鹸水又は多量の水で十分に洗い流してください。
- 使用上の注意
- キャピリアO157は、大腸菌O157抗原を迅速に検出するための試薬です。共通抗原をもつCitrobacter freundiiやSalmonella Kumasi(O30)が存在している場合には偽陽性を示し、Aeromonas Sobriaが存在している場合には、1×108CFU/mL以上の濃度で偽陽性を示す場合がありますので十分注意してください。判定が陰性となった場合でも、ただちに大腸菌O157の存在を否定するものではありません。確定診断は、臨床症状やベロ毒素など病原因子の検査結果と合わせて担当医師が総合的に判断して行ってください。
- 添付文書に記載された【用法・用量(操作方法)】に従って使用してください。
- 品質の低下を防ぐため、高温多湿及び直射日光を避け、2〜30℃で保存してください。
- 本品を冷蔵保存していた場合は冷蔵庫から出して30分以上放置し、室温に戻してからご使用ください。
- テストプレートの入ったアルミ袋は使用時まで開封しないでください。
- テストプレートの試料滴下部及び判定部を直接手などで触れないでください。
- 採便には付属の採便綿棒を必ずご使用ください。
- 採便量が多過ぎると偽陽性の原因になります。採取綿棒の先端等に便の塊が付着した場合は、塊を取り除いてください。
- キット付属の採便綿棒は、体外に排出された糞便の検体採取用です。決して直接人体からの検体採取(直腸採取)には使用しないでください。
- 廃棄上の注意
- 検査に使用したテストプレートや採便綿棒、ファンネル、緩衝液ボトル、ノズル、キャップ、試料の残り等は、感染の可能性のあるものとして、必ずオートクレーブ処理(121℃、20分)するか、0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液に1時間以上浸して処理してください。試薬、試料の残り及び付属品等を廃棄する場合には、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、水質汚濁防止法等の規定に従って処理してください。
- 緩衝液には、防腐剤としてアジ化ナトリウムが0.09%含まれています。アジ化ナトリウムを含む液を長期間にわたって廃棄しますと、排水管が金属の場合爆発性の金属アジドを生成することがありますので廃棄する場合には多量の水と共に流してください。
1.糞便
|
対照品 |
陽性 |
陰性 |
計 |
本品 |
陽性 |
95 |
6(注1) |
101 |
陰性 |
0 |
75 |
75 |
計 |
95 |
81 |
176 |
(注1)6例中3例は培養陽性、1例はCitrobacter (O157血清型)、2例は培養陰性陽性一致率:100.0%( 95/ 95)
陰性一致率: 92.6%( 75/ 81)
全体一致率: 96.6%(170/176)
2.選択増菌培地
|
対照品 |
陽性 |
陰性 |
計 |
本品 |
陽性 |
42 |
0 |
42 |
陰性 |
1(注2) |
12 |
13 |
計 |
43 |
12 |
55 |
(注2)C.freundii C3陽性一致率: 97.7%(42/43)
陰性一致率: 100.0%(12/12)
全体一致率: 98.2%(54/55)
(大阪府立公衆衛生研究所公衆衛生部微生物課、小林らの試験結果に基づく。)
- 測定原理:
- 免疫クロマトグラフ法
- 使用目的:
- 培養検体又は糞便検体中の大腸菌O157抗原の検出(大腸菌O157感染症の診断の補助)
- 有効期間:
- 18ヶ月 (製造後)
- 貯蔵方法:
- 2℃ ~ 30℃で保存
- 測定時間:
- 15分
- 保険点数:
- 大腸菌O157抗原定性 165点 [区分D012 29]
(大腸菌O157抗原・抗体定性と消化管からの検体による細菌培養同定検査のうちいずれかを複数測定した場合には主たるもののみ算定する。)
免疫学的検査判断料 144点 [区分D026 6]
(令和2年4月1日より適用)
品名 |
キャピリアO157 10テスト |
カタログ番号 |
CAEC0120 |
JANコード |
4987815001209 |
包装単位 |
10テスト |
希望小売価格(税別) |
12,000円 |